みなさんはUR賃貸住宅を利用したことがありますか?
日本で賃貸物件を探す場合、民間の不動産業者で物件探しをする人が多いと思います。
私もそうでした。UR賃貸という存在すら知らなかったのです。
ところが、海外に住んでいたとき、日本に帰国することになったのですが、その前にどうしても日本の家を決めておかなければいけないという状況になりました。
なぜかというと日本の住所が決まっていないと海外からの引越しができないからです。
その際に役立ったのがUR賃貸でした。
ということで、この記事では、海外に住みながらも、どうやって日本のUR賃貸の物件を確保することができたのか?についてお伝えしていきます。
どうやってUR賃貸を知ったの?
どうやって私がUR賃貸を知ったかというと、以前引っ越しをしようとあれこれと物件を探していたときがあり、たまたま見つけました。
「礼金ナシ・仲介手数料ナシ・更新料ナシ・保証人ナシ」
に思わず「ん?」と釘付け。そして「こんなにお得な賃貸があるんだ」という驚き。*家賃は民間より少し高めです。
そうこうしているうちに、数ヶ月後に夫の海外赴任の辞令があり、UR賃貸のことはすっかり忘れてしまいました。
ただ。このとき何気なく見つけたUR賃貸。その後にものすごく役立ったんです。

偶然ではなかったのかも・・
海外在住者でも仮予約ができる!UR賃貸のすごさ

UR賃貸を利用した目的は、日本に帰国する前にあらかじめ住居を決めておきたかったからです。
海外から帰国してすぐに住む場所(=住所)を確保したかった私たちには超がつくほどありがたい予約システムでした。
なぜかというと、海外からでも「UR賃貸のウェブサイト」に空室があれば誰でも仮申し込みができるためです。もう、これは本当にものすごく助かりました。
それまでずっと夫の日本の会社を通じての法人契約。誰もが知っている民間の不動産屋さんと賃貸契約をしていました。
ところが海外赴任中にその会社を退職。そこでこれまで会社に負担してもらっていた家賃補助全てが消えてしまったんです。
ということで、とりあえず帰国の準備をしなければいけません。ところが、日本に住む家がないという現実にぶちあたります。
そのときにふと「UR賃貸」という文字が浮かんだのです。
「たしか、空室があればネットで内覧の予約ができたはず」。。
場所ですが、災害や地震があったときのことを考えて、都心に住む(夫の職場となる可能性の高いところ)と決めていました。
ところが、お目当てのマンションをチェックしてもなかなか空室がでてきません。それでもめげずにこまめにUR賃貸の空室情報をチェック。
朝の更新時間と同時にウェブサイトを見る、そんな日が1週間ほど続いたある日、たまたま奇跡的に空室が出たんです。

まさかの空室がでた!
そのときはドキドキ、冷や汗をかきながら申し込みを数分で済ませました。
そして、内覧の日に合わせて夫だけが日本に帰国。内覧を終えたあとに申し込みのほうも済ませてきてくれました。
注意したいのは、この申し込みの際に必要だったのは、日本にある銀行口座の預金残高証明書です。
全ての手続きが終えた時点で、夫が滞在国に戻ってきて、そこではじめて日本への引っ越しに向けての梱包をはじめることができました。
このようにして無事に「日本の住所を確保」した上で帰国することができたのです。
帰国後の重要な手続きとしては、入居後14日以内に「住民票および印鑑登録証明書」の提出が必要という流れになります。
海外帰国者の場合、まずは日本での住む場所が必要

UR賃貸で希望の物件の仮予約ができない場合はどうしたらいいの?
イチオシの提案は「とりあえず住みたい場所の近くで空室のあるUR賃貸を仮予約」することです。
とにかく住む場所を確保しておく。これが一番重要です。
そして、そこに住みながら本来目的のUR賃貸物件に入居できる準備を始めるという流れです。といっても希望の物件の空き次第ですが・・。なかなか決まらないのであれば、あきらめて民間の賃貸にするしかないでしょう。
住みたいUR高級賃貸がいつも空室なし。どうしたらいい?

ちなみに、東京都心にあるUR賃貸の高級物件については、空室がなかなか出ないのでなかなか入居できません。主な申し込み方法はUR賃貸(都市機構)のウェブサイトになります。
ただ、上記にも書きましたが、UR賃貸サイトの空室情報をみていてもいつまでたっても「ゼロ」のままなんですよね。
それではどうすればいいの?ということですが、ここでとっておきの方法があります。
それは、希望のエリアのUR**センターに直接行き、担当者に「**の物件に空きがあればすぐに連絡ください」というリクエストの申し込みをしておくことです。
そういったリクエスト申し込み用紙のようなものがあるので、しっかり書いて提出しておいてください。これが最初の第一歩です。
実際、我が家もその方法で希望物件に入居できたことがあります。
ただ、この場合は「たまたま」だったので、リクエストしたからといって必ず入居できるとは限りません。
UR賃貸が人気なワケとは?

「礼金ナシ・仲介手数料ナシ・更新料ナシ・保証人ナシ」というナイナイづくし。(ただ、敷金はあります)
普通の民間賃貸にありがちな面倒な手続きがいっさいなく、このUR賃貸の手軽さには本当に驚きました。
手軽さゆえにどんな人が入っているかわからないという意見もありますが、それはまさに物件によりけりでしょう。
ちなみに、高級物件を選ぶと心配する必要はほとんどありません。
- 24時間管理人
- 二重オートロック
- 一定以上の収入と預金残高が必要
UR賃貸、一番のメリットは敷金のほとんどが返ってきたこと
わたしのUR賃貸に対するイメージと信頼度はかなりあります。というのも、退去する際の敷金の返還率がものすごくよかったから。
具体的にいうと、退去時にこちらが支払ったのがたったの1,000〜3,000円程度。なのでほとんどの敷金が戻ってきたわけですね。(もともと、綺麗に使っていたので当然かもしれませんが)
退去時には、査定の人がチェックリストに沿って書き込んでくれます。そして、その結果に基づいてその場ですぐに退去時にこちらが払う金額を教えてくれるのです。ちなみに私自身も査定の人と一緒についてまわりながら、傷や汚れ具合などを説明しました。

ボッタクリが発生しにくい。というかできないのでは!?
なので、すべての流れがシンプルでわかりやすいんです。民間賃貸の場合、ここまで徹底してくれたことはありませんでした。なにもかも透明性が一番ですね!

さいごに
海外から日本に帰国する人の一番の悩みどころは住む場所です。
しかも普通の賃貸契約だと保証人が必要になりますが、これがとても面倒。その点、UR賃貸だと保証人は必要ありません。
ちなみに、我が家の場合は日本に銀行口座があったので、そこで残高証明を出してもらうことができ、そのおかげですぐに申し込みができました。

感染症前の体験なので変更されているかも。ぜひご確認を!