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住まいやライフスタイルなどについて発信しています。転勤、海外、引越、二拠点生活、セミリタイア、夫婦二人暮らし。

【人生リスク】転勤のある会社で働きたいですか?

2023年8月23日、以下の記事を見つけました。

転勤を体験したことがある人なら、この記事に違和感があるのではないでしょうか。

私は「たったの50万ぽっきり?」と思ってしまいました。

転勤というのは、今まで住んでいた場所から強制的に退去させられるということです。住む場所によって人生が変わるかもしれない大変重要なイベントなのです。

Contents

引越し先での体調&メンタル不調

転勤先との相性がよくなかったら、不調になりメンタルがやられてしまいます。

さて、そうなったときの医療費は?本人だけではなく家族がそうなってしまったら?

これは単なる「気合いや根性論」で片付けられる話ではありません。どんなに元気で健康な人でも環境が変わると突然ダウンする可能性は十分あります。

たとえ、転勤先が「住んでみたいところ」だとしても実際に住んでみないとわからないのです。

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旅と住むのとでは大違い

自ら進んで好きな場所に住む、反対に無理やりその場所に住まわされる・・この差はとても大きいです。

現実的には転勤に対して「NO」と言える人はごくわずかでしょう。介護などのよほどの事情がない限りほぼ無理なのです。

引越しをすると住まいにお金がかかる

引越し代だけで済むのなら誰だって苦労はしません。ところが実際は余計な費用がどんどん発生します。もちろん、それはすべて自腹なんです。

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いつのまにか引越しビンボー

窓まわり(カーテンなど)

引越し先で真っ先に必要になるのがカーテンなどの「窓まわり」です。

窓になにもないと外から丸見えになってしまうので急がないといけない。引越し前に使っていたものとサイズが合えばそのまま使えますが、そんなことは滅多にありません。

なので、サイズが合わないけれどとりあえず使う。そして新しいものを買う、という感じですね。

カーテンなら布なので持ち運びも楽チンですが、ブラインドについては再利用はサイズ的に合わない場合がほとんどなので廃棄することになります。

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家を決める際は窓の数とサイズをチェックしてね

家具を捨てる&買う

それだけではなく「捨てる家具、買う家具」がどうしても出てきます。

そのための手続きや費用だけではなく、それに伴う時間と労力が必要。しかも休日を返上しながらの作業。家族がいたらそれこそ総出でバタバタ。旅や遊びに予定もすべてキャンセル!

こういう見えない「労働」がありますが、その時間外手当がつくわけもなくトラブルがあっても労災扱いにしてもらえません。

コスパ悪すぎ!

パートナーの仕事はどうするの?

独身ならサクッと自分だけ移動できます。ただ、独身、既婚に限らずパートナーがいる場合、さてどうする?ってなりますよね。

これが「転勤最大のリスク」なんです。どちらかが仕事をやめてまでついていっていいのかどうか。もしやめてしまったらキャリアが中断され、将来の年金にも影響があります。

再就職するにもなかなかむずかしい。要は「そこまでリスクを冒してまで転勤するメリットがあるのかどうか」を見極めないといけません。

子どもの心理的負担は大きい

パートナーだけではなく、子どもにとっても心理的負担は大きいです。

特に仲良くしていた友人がいる場合、さよならをしないといけない。新しい学校が自分にあっているかどうかはわかりません。

新しい環境に馴染めるかどうか。その緊張感とストレスは計り知れないでしょう。どんなに明るい前向きな子どもだとしてもです。

体験談

私の夫は転勤族でした。あるとき義母が、夫が子どもだった頃の話をしてくれたことがあります。

友達があまりいない様子だったので「さびしくない?」って聞いたら「ぜーんぜん」とだけ言って、家からさーっと出ていったそうです。

たとえ寂しかったとしても子どもが親に心配をかけることは言わないと思うのです。・・でも義母としてはそれを信じるしかない。本当のことは本人の心の中にずっと閉じられたままなのです。

家族に相応の対価を払うべき

転勤というのは、働いている本人だけの問題ではありません。家族がいる人にとってはすべてのリスクも負わされているのです。

もし良い方向にいき、良い経験だったのであればそれはそれで幸運なこと。ただ全ての人がそうではないのです。

これからの会社は転勤に帯同する家族にもそれ相応の対価を払うべきです。パートナー、子どもに対しても「給料」を払うなどしないと、転勤がある会社には人がこないという末路が待っていますよ。

mari

人を大切にしない会社に未来はない

さいごに

東京一極集中をなくし、全国各地その場所で働き続けてもらえる人を雇うこと。それができないのであればリモートワークを徹底させること。それが転勤をなくすための道。まだまだ過渡期だと思うのですが・・

早く転勤という言葉が死語になりますように、そして私が転勤について書く日がもう来ないことを祈りつつ、今回の記事を終えたいと思います。

もう無理するのやめよう

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