シンガポールには南国らしい白を基調としたコンドミニアムが多くあります。そして、ジムやプールがついているところもあり、そこはまるでリゾートの長期滞在かのよう・・・
とはいえ、日々住んでいると少しずつトラブルが発生するのが「リアルな生活」です。わくわく楽しいこと、ここは困った、というのはどの国でもありますよね。
今回は、シンガポールのコンドミニアムによくある間取りの特徴について、また、気をつけておきたいことを(我が家を例として)お伝えしようと思います。
シンガポールの玄関、床

- 玄関をあけるとリビングルーム
- 靴はどこに置くの?
- 床が大理石で豪華だけど滑りやすい
玄関のドアを開けるといきなりリビング・ダイニングルーム(LD)があるので、玄関の外または中で靴の着脱をすることになります。
我が家はドアを開けてすぐのところと決めていました。なのでリビングのソファからはいつも靴が見えているという?奇妙な光景が・・。
ところがLDが広いので(20帖ほど)そんなに気になりませんでした。ただ、家族が多いと乱雑になりやすいので靴箱などを置くなどして衛生面にも気をつけたいですよね。
床の材質はリビング、ホール(廊下)、バスルームは白を基調とした大理石、寝室、洋室はすべてフローリング、キッチンは石タイルです。
天井は3メートルほどなので(日本は2.4mが多い)、ますます広く感じることができます。
シンガポールのキッチンエリア

- 仕様が欧米式でサイズが大きめ
- IHの気温が低めで料理がしにくい
- 外にダストシュートがある
- 外に置いてある洗濯機の質がよくない
キッチンには冷蔵庫、オーブン、電子レンジ、ディッシュウォッシャーが既に備わっているので、家電製品を揃える必要はありません。
すべては欧米サイズになっていて、カウンタートップが高く、キッチンシンクはふたつ(小さいのが二つ並んでいるタイプ)。
ガスレンジではなくIH(欧米向けのためか低めの温度で起動が遅い)だったので、料理をするのに少し手間取りました。
キッチンの外には小さなスペースがあり、そこにメイド用の部屋、洗濯乾燥機、ダストシュートがあります。
ダストシュートとは各階にゴミを捨てるための扉があり、そこを開けてゴミを落とすという便利なものです。
ちなみにこのダストシュート。分別する必要がないので、缶もビンも生ゴミもなんでも一緒に投げ込むことができます。
ダストシュートに入らないゴミの場合、玄関外のほうに置いておくだけで管理の人が持っていってくれます。
しかも無料で、事前にお知らせする必要はありません。ただ、家具のような粗大ゴミについては各コンドで確認してください。
ひとつ、家電で不満だったのが洗濯機。ドイツ製だったのですが、なぜか脱水が中途半端で水分を少し含んだままの状態。
そのために洗濯物を持ち上げるとどっしり重たいまま。なのでなかなか乾かないんですよね・・
あと、キッチンで一番便利だったのはオーブンとディッシュウォッシャー。とにかく大きくて使いやすい!
なのでオーブンで焼くパンもまるでプロみたい(笑)せっかくなので小さな丸パンをたくさん作って冷凍していました。
シンガポールのエアコン事情
コンドミニアムの規約で24時間エアコンを推奨されていました。
一年中夏のシンガポールなので、少しでもエアコンを止めてしまうと湿気で家が傷みやすくなるからでしょう。
特に、要注意なのは鉢植えの受け皿にたまる水たまり。そこから蚊が発生し、それがデング熱の元にもなりやすいということでエアコンは必須と書かれていました。
ところで我が家のコンドミニアムのエアコンは天井の中に組み込まれているタイプ。見栄えはいいけれど清掃が大変でコストがかかるタイプです。
管理のほうからエアコンの清掃をしてもらいましたが、どうやら適当にしているとしか思えない作業でした・・・(日本でエアコンの掃除作業を見ていたので)
ひょっとしてエアコン掃除をきっちりと清掃していなかったのではないのかな、と。掃除があまりにも簡単に終わってしまったのがずっと気になっていました。
ちなみに友人のコンドでは、天井埋め込み型エアコンではなく日本と同じ壁型タイプ。
見た目はいまひとつかもしれませんが、こちらのほうが圧倒的に清掃がしやすく値段もリーズナブルです。
管理に任せられない場合、将来的には自分で業者を頼んで清掃してもらう可能性があるかもしれません。
そういったことを考慮し、どんな「エアコンタイプ」なのかを意識しながらコンドミニアムを選ぶというのをおすすめします。
思わぬ原因?エアコンによる体調不良

ということで、24時間一年中エアコンをず〜っとつけることになったのですが、これが思わぬ健康被害の主な原因になってしまいました。
一年中冷房をつけっぱなし、という習慣がなかった日本人の私にはかなりきつかった。。
シンガポールに住み始めたのが6月。そして10月になると私の中の細胞?に異変が・・。
「秋が来たよ」と身体に警告を発しはじめたせいか(?)この微妙な変化に身体が反応し出しました。
もともと繊細で敏感な体質なので、赤道直下の南国の暑さとエアコンからくる不自然な風が身体によくなかったのかもしれません。
結果、10月くらいから急に体調が悪くなってきました。倦怠感とやる気のないぼーっとした感じ。そしてついにアレルギーが出るように・・。
結局、皮膚科の薬でなんとか進行を止めていましたが、それでも少しずつ身体全体にひろがっていきました。
そしてアレルギーがピタッと止んだときが訪れます。それはなんと日本に帰国した日でした。
成田空港に降り立ったその日から私の身体からすべてのアレルギーが全て消えてしまったんです。。
シンガポールを出る前に皮膚科の先生から大量の薬をもらっていましたが、結局一錠も飲まずじまい。
あれは一体なんだったの?と、いまだに謎のままです。
そういえば、赴任前に東南アジア(タイ、ベトナム、シンガポールなど)に個人で旅行したけれど、なぜかいつも体調を崩していました。
ということで結局、私の体質があちらの気候に合わなかったのだろうと思います。
どんなコンドでも避けられない!潜むヤモリ、G対策
一年中暑い国なのでやはり虫との遭遇は避けられません。ただ、最低限におさえる対処方法はあります。
私の場合、日本からG対策として日本から市販の駆除剤(ブラックキャップなど)を多めに持参していきました。これが大助かり!
とはいえ、住み始めて数日後に、ディッシュウォッシャーの隙間からものすごい勢いで走る大きなGに遭遇してしまったことがあります(゚o゚;;
このときはこの隙間を厚紙で囲いテープを貼って対処。それ以来Gが出ることはありませんでした。
また、ヤモリ(Gecko)にいたってはキッチンにも生息。壁のベースの色が白、そして小さなピンクのドット。ほのかにかわいらしい色の壁色。なのでヤモちゃんも同じ色(笑)
何回か遭遇したのですが、たまたま夫が家にいたのでコップの中にいれてそのまま外に出してあげていました。
そうそう、夜明け前に植物園の中をジョギングする習慣があったのですが、外灯には多くのヤモリが張り付いていましたね。
ゴキ対策は可能ですがヤモリのほうは無理かな。ただ出没する頻度はあまりなく、数回だけだったのであまり気にしないでいいと思います。
【虫の侵入を防ぐためのオススメ対処法】
キッチン、バスルーム、トイレの床にある排水口(小さな穴のある丸い蓋)。その部分にストッキングのつま先部分を切ってふさいでしまいましょう。
家具付きのコンドミニアム

海外駐在で住む場合は「家具付きのコンドミニアム」がおすすめです。理由は以下の3つ。
- 現地を離れる際に中古で売るのが大変
- 日本に持ち帰ってもサイズが合わない
- 日本に持ち帰っても部屋の雰囲気に合わない
現地で一目惚れして買った家具・・・愛着はあるし記念にもなるしということで、持って帰りたいですよね。
でも残念ながら、なぜか日本の家に合わないということがよくあります。
南国のサンサンとした太陽のもとで暮らすシンガポール。四季があり、梅雨がある日本。
違いは明らかで、それぞれその国にあった家具の雰囲気があるので、よっぽどのこだわりがない場合は「家具付き」または「レンタル家具」にしておきましょう。
と断言できるのも私自身、大失敗したことがあるんです。
米国からの帰国で、お気に入りのベッドとコーヒーテーブルを持ち帰ったのですが、ふたつともサイズも雰囲気もまったく合わず、粗大ゴミ行きとなってしまいました。
米国で使っていたときには大きいと感じたことがなかったのに・・。
という経験から、シンガポールに行く前には日本の家具(テーブル、ソファ、ベッドなど)を身内にあげたりまたは処分をしました。
また、我が家は利用しませんでしたが長期不在用に倉庫で保管してくれるというサービスがあります。
そこでは空調管理がきちんとされているとのこと。ちなみに同じ駐在仲間がそのサービスを利用(5年ほど)していました。
将来、海外転勤の可能性がある方は高価な家具や家電を買うのは控えておきましょう。
ミニマリストでいるほうが何かと便利です。
シンガポールで買っておいてよかったインテリア雑貨

シンガポールから持ち帰った唯一の生活雑貨、マンゴーウッド(マンゴーの木)で作られたフラワーベース。こちらはタングリンモール内のインテリア雑貨ショップで購入しました。
東南アジアらしさを保ちつつ、日本の部屋にも違和感なく馴染んでいます。
細身で縦長のシンプルなデザインのため威圧感がなく、スペースもとりません。
しかも木製なので地震や引っ越しで割れる心配がないので安心です。
さいごに
シンガポールで一番気をつけたいのはやはりエアコンによる身体の冷え。
ショッピングセンター、ホテルなどどこにいっても温度が低めに設定されています。
ドアの開閉などが頻繁なのでそれは当然ですよね。
外出する場合は必ずストールやカーディガンなどの羽織り物を持ってでかけないとブルブル震えるハメに・・
自宅のコンドミニアムの寝室のエアコンを止めたことがありますが、数時間たってくると「モワッ」と暑さが戻ってきます。なのでまたオン。
これを繰り返しているとエアコンに負担がかかるので、結局ずっとつけておくことになります。
シンガポールで快適に暮らすには、「エアコンといかに上手につきあうか」ということでしょう。

