シンガポールといえば、富裕層が税金対策で海外移住先に選ぶ国、としてすっかり有名ですよね。
旅行先としても人気なので一度くらい行かれた方も多いと思います。
私も夫の赴任前には旅行で一度訪れたことがあって、まさに東南アジアのリゾートというイメージ。
そのシンガポールに住むことができるなんてうれしいな♪と舞い上がっていました。
が。やはり旅と住むのとでは大違い。
もちろん楽しいことワクワクすることもたくさんありましたが・・
ということで、今回は実際に駐在生活で体験してわかったこと4つを書いてみようと思います。
お金の話題が大好き
住み始めたばかりの頃、地理的にいろいろ知りたいと思い日本人向けの現地ツアーに参加してみました。
ただ、参加者が私を含めてたったの二人。もう一人は日本からのひとり旅の学生さん。なので、ほとんどプライベートツアーのようでした。そしてツアーコンダクターは中華系シンガポーリアンの30代くらいの男性。合計3人の小さなツアーです。
ツアー専用バスの中で簡単なあいさつをした後、ツアーコンダクターの彼がいきなり聞いてきました。
「家賃はいくら払っているんですか?」
一瞬「え?」と唖然としましたが、平然を装い(?)さらりと答えました。人によってはいきなり収入のことも聞いてくるかもしれません。
もちろん正直に答える必要ななく、「想像にお任せします」と言ってその場をうまく交わしちゃうのがベスト。
仕事、転職はアグレッシブ
また、お金のことではなく、夫の職業についてもよく聞かれました。
ひとりでランチでローカルなお店に入ると店主が近づいてきて(後で奥さんも)あれこれと聞いてきます。
旦那さんは何の仕事をしているのか、どこで働いているのか、など。ということで、気軽な普通のおしゃべりのようなものだと感じました。
なので不快感というのはなく適当に会話をする程度で、ただ、やはり会社名までは教えないほうがいいですよね。
また、夫の会社の話ですが、部下(中華系シンガポール人)から給料を上げてほしいとの交渉があり、結局、会社側は彼に対して昇給に同意、会社にとどまってもらったとか。
その方とは一度お会いしたことがあり、向上心のありそうなしっかりとしていて印象の良い方でした。
自分に能力がある場合は交渉すべきで、しっかりと伝えなければいけない。そういう文化であるのは間違いないでしょう。
でも・・・それで思っちゃいました。夫も会社になにかしら要求すればよかったのにって。笑 日本人駐在員だって同じことをしてもいいですよね。
そういうのが当たり前な働き方文化になってほしいなと強く思った出来事でした。
学歴と向上心
そんなに親しくなくても、経歴や学歴などのバックグラウンドを聞かれたりすることがよくあります。
日本人同士だとお互い知らないまま、ということがよくありますが、その点シンガポールでは学歴を気にしている人が多いように感じました。
実際、私の友人でシンガポール男性と結婚している人がいて大学院に行くように勧められている、と言っていました。彼女にはそんな気はないらしいのですが。
また、夫の場合も元同僚のシンガポール人から大学院を勧められたことがあるそうで、そういったことからシンガポール人の学びに対しての向上心はかなりのようです。
新鮮な肉、野菜、魚介類が少ない
香港に住んでいる友人が美味しい寿司は日本よりも香港にもある、と言っていました。
冷凍の質が向上し、空輸であっという間に香港に到着するんだそうです。
なので、シンガポールも似たような状況かも。
ただ、実際に住んでいて連日高い寿司を食べにいけるわけでもないですよね。ローカルのスーパーにいくのが日常なので。
シンガポールは年中暑いため、新鮮な野菜が少なく、しんなりとくたびれてることが多いです。日本のようにシャキシャキとした野菜があまりありません。
あったとしても陳列されているところで水をかけて新鮮さを出していたり・・
ほとんどが輸入(中国など)されているものが多いため新鮮さには限界があるようです。
オーストラリアからの空輸でオーガニック野菜が売られていますが・・めちゃ高い!
また、肉ですが、これまた新鮮さがないんです。一度ハンバーグを作ろうと牛のひき肉を買ったのですが、匂いがきつくてとても食べられるものではなかったです。
匂い消しにソースをたくさんいれても消えず。ということで残念ながら捨ててしまいました。
肉に関してはやはり日系スーパーがオススメ。魚のほうは特に切り身だと手に入りやすく、そんなに高くありません。
もちろんお金を気にせずに出せる人は「よいものにありつける」のは当然ですが、とはいえ、どんな層でも日々の「スーパーの価格」くらいは気にするでしょう。
値段が高すぎるのを買い続けるというのはやはりストレスがたまってきます。
醤油、焼きそば、うどん、納豆、ソース、調味料など、なんでも一応あります。
とはいえ、種類のほうは豊富ではありません。
日本ではしょっちゅうセールで買えるものがすべて「そこそこ高く」なっていたりします。
さいごに
実際に住んでみないとわからないことが多いのが海外生活。
時代とともに変化することがあると思いますが、その国の民族の本質というのはなかなか変わらなかったりします。
個人的に思うのが、年齢を重ねるたびにどんどん日本の「食」に対するあこがれ。
食べものだけでなく温泉やその土地で出される食事を想像することが増えていくんですよね。
いくら空輸で手に入るとはいえすべてではない。なので限界があるんですよね。
ということで、思いつくまま書いてみました。

