セミリタイアを実現するために一番重要なポイントがあります。
それはいかに「住宅コストを減らせるかどうか」。なぜかというと家計で突出して多い支出が「家賃」だから。
家賃を低く抑えることができると貯蓄がしやすくなります。
オススメは、賃貸生活をしている間に貯蓄をし、そして家を「現金一括で購入」または「短期ローンを利用」すること。
この方法だと精神的にも負担なく生きていけるし、老後の生活設計もしやすいです。
それでは、もう少し詳しく解説していきます。
賃貸生活のススメ
結果からいうと、20代〜40代半ばまでは賃貸生活をしながら、その間にしっかり貯蓄と投資をして資産を増やしておくこと。
これが一般の人ができる現実かつ堅実な方法です。
特に親からの援助がない場合は、誰にも頼れないので自分でなんとかしていかなければなりません。
若いときに貯蓄、投資、転職体質を身につけておかなければ、中年以降になってもそれらが改善されることはほぼなく(というか出来ない)、老後貧乏になるのは目に見えています。

身の丈に合った生活習慣を!
短期ローンまたは現金一括で払う
身の丈に合った賃貸生活を続けて、家が欲しくなったらここでようやく貯蓄や投資で貯めたきたお金の出番です。
家の支払いは短期ローン(5〜10年以内)または現金一括がおすすめ。
ちなみに現金一括で支払いを終えてしまうと、毎年かかる住宅費用といえば管理費、修繕費、固定資産税だけになります。
ローンがないので心理的負担がなくなり、ストレスのない生活を送ることができますよ。
【例外】
資産を大幅に増やすことができた人はそれこそ家を買う必要がなく、ずっと良い場所での賃貸生活を続けることができます。
また、親の家を必ずゆずってもらえるというのであれば、手持ちの貯金と投資でセミリタイアが可能になりますね。
会社から家賃補助が出る場合
最近、減少傾向にあると言われている「家賃補助」ですが、もし会社から出してもらえるのであればぜひ利用してください。
その際には年齢制限があるかもしれませんが、その年齢ギリギリまで賃貸にしておくのがベスト。

家賃補助はどんどん利用すべし
家賃補助がでるにもかかわらず「家」を買ってしまう残念な人
ここで気をつけたいのが、家賃補助をしてもらえるにもかかわらず家を買ってしまうということ。
せっかく家賃補助をしてもらえるというのに、家を買ってしまったら会社からなにも「補助」なんてしてもらえません。
ローンを抱えると転勤させられやすい
家をローンで購入した途端に転勤させられてしまった。という話はよくあることなんですよね。
なぜかというと、ローンという負債を抱えている人というのは簡単に会社をやめないと思われているからなんです。
そう、足元を見られてしまってる・・・
なので転勤させられてしまうリスクが高くなってしまうんです。

家を買うと転職のチャンスも逃してしまいがち
家を買ってすぐに引越しをする。なんてなかなかむずかしいですよね。
賃貸なら、転職先の場所に応じてフットワーク軽く引越しができます。
ところが家を買ってしまうと住む場所が固定されてしまうため、そう簡単に移動できない。
私の知人の例ですが、千葉に家を買った後に転職したのですが、その勤務先がなんと神奈川県。
毎日2時間もかけて通勤するハメになってしまったとか。
30代で家を買ってしまったために、まさに「痛勤」に耐えないといけないということでした。
家さえ買っていなければ、転職先に近いところで引越しができたのに。。
賃貸だとしても、子供の学校や習い事などでなかなか引越ってできないのに、ましてや家を買ってしまうとますます移動しづらくなってしまいます。
とくに転職を考えているのであれば、若いうちに家を買わないでフットワーク軽くしておきましょう。
日本や世界の経済状況は刻々と変わっています。
それなのに「家を購入し何十年もローンをしている」ことで縛られるなんて・・怖くないですか?
危機感で目標に向かって一直線
私たち夫婦は転勤族&転職組で20年ほどずっと賃貸でした。
時代が大きく変わっていく様子をみながら、まわりに流されずに賃貸にしておいてよかったとつくづく感じます。
転職後に給料が上がっても、反対に賃料の安いところへ引越しをする、など地道な積み重ねで早めにリタイアをすることができました。
なぜそこまでしていたかというと、過去に二人とも体調を崩し、暗い失業期間を経験していたことが大きかったと思います。
そのときの危機感から、人生何があるかわからないとしみじみ感じました。
ということでいつでも早めに辞められるよう、準備にとりかかることにしたのです。
さいごに
ところで、まわりが続々と家を買っているという人も多いと思います。
その中で自分たちだけ家を買わなくてもいいのかな、と不安になったりしませんか?
資産状況は人それぞれなので、周囲の意見は関係ありません。
自分の人生は自分で決めなくてはいけないので、他人や不動産屋さんの意見に振り回されないようにしましょう。
人は人、自分は自分。自分の人生は自分で創る。
