ここ何年かの間、セミリタイアやFIREという言葉を以前よりも多く聞かれるようになりました。
いま、みんなが欲しいものは「ゆっくりと健康的に暮らす日々」のような内面的な豊かさ。
それだけ長く働く環境が「人間らしくない」「心身ともに疲労している」という人たちが増えてきているんですよね。
また、物質的に欲しいものが少なくなってきたことも関係しているのかもしれません。
ということで、今回は私たちがセミリタイアできた重要なポイントをお伝えします。
車を持たない
車を持っているだけで、ガソリン、税金、車検、保険などなにかとお金がかかってきます。
便利そうで意外と使っていない車。旅行にいきたければバスや電車で十分です。(ただ、家族で郊外に住んでいる場合はあったほうがいいかも)
ただ、いつまでもそうしていると、やはりお金が貯まらないと思います。どこかで線引きをしないと、お金がずるずるとなくなってしまいます。
親からの援助や贈与があるなら別ですが、そういったことが期待できないのであれば自分たちで節約体質を身につけるしかありません。
自宅で過ごす時間を増やす
転勤や引越しのため、住んでいる場所での人とのお付き合いというのがほとんどなく、結局は自宅で過ごすことが多かったのですが、結果的には貯蓄ができる絶好の機会になりました。
それに30歳を過ぎてからはひどい片頭痛にしょっちゅう悩まされるようになり、だんだん引きこもりがちに・・。
ところが、家にいる時間が長くなればなるほど、貯蓄のほうも増えていきました。そして、貯蓄だけではなく、お金や不動産の勉強、投資、読書などをする時間も増えていったのです。
そういった長年の生活習慣のおかげで、早めにセミリタイアをすることができたのだと思います。

コツコツ長年続けるのって大切です
人付き合いはほどほどにする
まわりを見ていても「お金がない」と騒いでいる人ほど、なにかと人付き合いが多かったりします。
特にお茶、ランチ、飲み会、女子会など何かあるとすぐに参加してしまう人は要注意。
お呼ばれには必ず手土産もしっかり持っていくので、出費はどんどんふくらんでしまいます。
大人の人付き合いはほどほどにしないと、時間もお金もそして「体力」もなくなってしまいます。
お付き合いを心から信頼できる人のみに厳選して、自分の時間をもっと増やす。
そして、お金や投資の勉強のほうにまわさないといけません。当然ですが、これらの分野を学び、実際に運用するには「時間」がかかります。
私たち日本人はお金のことについて親や学校から実際に教えてもらったことがほとんどありません。なので、自分で全てゼロから学び、行動しないといけないんです。
限られた時間しかないのに、友人との付き合いにばかり時間をとられていたらどうでしょうか?
そこに集まっている人たちとは経済的にも違うだろうし(完全に同じ人はいないので)、家族間でトラブルを抱えているかもしれません。
そんな中で本当に意味のある「会話」ができるかどうか。お金や投資に役に立つこと、パートナーや子供のプライベートなことなど、なんでも話すのはけっこう大変だと思います。
なので、そういった場所に頻繁に顔を出したところで、ムダな時間になる可能性のほうが高いんですよね。
なんでも「ほどほどの付き合いにしておく」。それが大人の賢い付き合い方でしょう。

じぶんの時間を大切にしよう
お金のかからない趣味をもつ
普段からお金のかからない趣味を持つとなにかと助かります。
読書、料理、動画サイトでドラマや映画、オンラインゲームや英会話、など探せばいくらでもありますよね。
そういった趣味に慣れておくと、高齢者になったときにもムダなお金を使わずに済みます。なんでも習慣化させておくと後々役に立ってきます。
20代から貯蓄・長期投資をする
社会人になるとすぐにやるべきことは貯蓄です。
まずは、給与天引きの貯蓄は必ずしておきましょう。会社に財形貯蓄があればぜひ利用してください。ほかに積み立て(NISA, iDeCo)、ETFなどもおすすめ。そして、最後に手元に残るお金で生活するようにします。
よっぽどのことがない限り、その貯蓄を解約するようなことはしないでくださいね。その貯蓄は「もうないもの」として放置しておきましょう。
ちなみに我が家の場合は、手取りのほぼ半分を貯蓄、大きな買い物などについてはボーナスのほうから出していました。
なんといっても貯金を積み上げないと安心して投資すらできないので、とりあえずはじめは貯金をがんばるしかありません。
そして、まとまったお金ができたら株、外貨、債券などに投資していきます。
外資系企業に転職、収入アップをねらう
セミリタイアができた大きなきっかけが「パートナーの転職」でした。
日本企業を出て外資系企業に2回転職(2社目で給料が大幅にアップ)したおかげで、いっきにセミリタイアに近づきました。
あのまま日本企業にいたらおそらく今でも働いていただろうし、ひょっとして地方のほうへ転勤させられていた可能性があったかもしれません。
外資系企業だからこそ、転勤がなく東京にずっといることができた。転勤で引越し貧乏を実感していただけに、これはとても大きなメリットでした。
さいごに
セミリタイアを実現させるためのポイントをお伝えしてきました。
あと、もうひとつ。夫婦が一緒になってお金の管理をし、会社員であっても「自営業をしている」という意識をもつことはとても大切なことだと思います。
さいごに。私が普段から心がけていることは「身の丈にあった生活をする。ただ、自分にとって価値のあるものには節約せずにお金を出す」です。簡単にいうと、お金の使い方にメリハリをつけることですね。
さて、あなたはどのような人生を送りたいですか?